JMASより井戸掘り活動報告 砒素について

平成21年1月21日
各位
認定特定非営利活動法人 日本地雷処理を支援する会
理事長 野中 光男

厳寒の候、皆様にはご健勝にてお過ごしのこととお慶び申し上げます。また、日ごろは心温まる御支援を頂き、厚く御礼申し上げます。
昨年秋にNHKがカンボジアの井戸から砒素が検出され、被害者が多発しているとの報道がありました。それを真摯に受け止めまして、皆様に御支援頂きましたカンボジア王国バッタンバン州カムリエン郡タサエンコミューンにおける「カンボジア西部における住民参加型地雷処理事業」に付随しました地域開発活動の一環であります井戸に関しまして、JMASカンボジア現地事務所が、RDI(Resource Development International Cambodia/本部カンボジア王国カンダール州/英文ホームページ:www.rdic.org)に依頼をして、有害物質である砒素の水質検査を実施致しました。
RDIの検査結果報告(2009.1.11)によりますと、砒素の濃度はカンボジア国内規準を満たしており、問題がないと認められました。RDIから発行されました検査証明書は、現地語にて各井戸の管理者に手渡しました。 御寄贈頂きました井戸の建設により、かつては遠方まで水を汲みに行くしかなかった住民の生活が日々向上し、病気に罹る人も減少し、とても喜ばれています。そして今後も、この井戸が住民自らの自発的な管理により末永く使用できるように、地域住民そして地方行政機関と連携していく所存であります。
井戸の御寄贈と日頃の御支援に感謝を申し上げますとともに、今後とも「日本地雷処理を支援する会」に対する御理解・御支援・御協力の程よろしくお願い申し上げます。

井戸のヒ素に関する情報

10月28日放送のNHKクローズアップ現代で、カンボジアの井戸からヒ素が検出され、村人がヒ素中毒にかかっているとの報道がありました。

皆様にご支援頂きました井戸は、シェムリアップとタサエンに計56基掘っています。

現地に問い合わせたところ、この2年余りでヒ素などを含む身体の異常を訴えた住民はおらず、水質検査を実施した井戸はすべて合格との事でした。
ヒ素汚染が懸念されている地域(メコン川流域)とは離れていますが、今後も継続して水質検査を行う予定だそうですので、ご安心下さい。
また、バングラデシュでの井戸は、当初より水脈にヒ素が含まれていることが分かっておりますので、ろ過装置付きの井戸を寄贈しております。

取り急ぎ、ご報告申し上げます。
代表 松岡 功

井戸掘り活動報告 バングラデシュ

カンボジアと合わせてバングラデシュでも井戸掘り活動を行っております。
井戸のプレートには皆様のお名前と合わせて「念ずれば花ひらく」の意味を込めて「Hope, and your dream come true」と記載することになりました。
井戸の作成も嬉しいことに、現場が間に合わないぐらい多くの企業様にご協力をいただき、今回で2基、3基目の製作に取り掛かっている状況です。
ただ7月、バングラデシュではひどい雨の日が続き、作業がなかなか進まない状況だそうです。現地の状況と合わせて、また完成のご報告もお伝えしたいと思います。

愛媛新聞掲載 3月2日 -人ひと人-

3月2日に愛媛新聞にて松岡代表の記事が掲載されました!
各メディアでもたびたび取り上げられ、とても感謝しています。

また、井戸の資金をご提供頂いた方々も、世界地図をご購入いただいた皆様の、沢山のご協力により多くの命が守られています。この事実を少しでも多くの人に伝えていければ幸いです。


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